ED(勃起不全)に至る原因をご紹介します。

心因性ED

心因性EDとは、文字通り「心に原因があるED」のこと。

主に、性に関する精神的なトラウマが原因となって、せっかく女性とベッドに入る機会を得ても、男性機能が発揮されないという状態を指します。

たとえば、初めての性行為のとき相手の女性に「やり方が下手」などとプライドを傷つけられるようなことをいわれたり、早漏をバカにされるというような悲しい体験、「病気が移るんじゃないか」という過剰な恐怖感などさまざま。

また、初めての性行為で焦ってしまって「中折れ」してしまうのも心因性EDの一種です。

ただし、経験が浅いゆえの心因性EDは、時間をかけて性行為に慣れていくことで徐々に解消されていきます。サビトラなどの医薬品を使って解消する必要があるのは、心にシミのように残るトラウマが原因になる場合の心因性EDです。

ちなみに、性に関するトラウマが原因になるケースだけでなく、一見すると性には関係ない精神的なトラブルが原因になっているケースも少なくありません。

仕事がきつくてストレスが大きいとか、家族と仲が悪くて罪悪感やイライラがたまっているとか、経済的な面で心配事があるとか……あるいはうつ病のような病気が心因性EDを引き起こしているパターンもあります。

器質性ED

器質性EDとは、心因性EDが「精神的な原因によるED」を指しているのに対して、「身体的なことが原因で起こるED」を指します。

「器質」とは目で見える物の目で見える性質のことを表す言葉であり、要するに器質性EDは、たとえば内臓や器官が病気になっているときに、あるいは年齢を重ねることで変化が起きることで勃起不全になってしまう、という現象を指すわけです。

具体的には、血管に何らかの異常が現れるような現象が起こることで、器質性EDは引き起こされることになります。

EDによって不全状態に陥ってしまう勃起は、そもそも血管の健康が欠かせない現象です。

血管に多量の血液が行きわたることで男性器は重量と硬度を増して勃起状態になりますが、血流が悪かったりすると勃起の勢いが損なわれ、挿入できないほどのフニャフニャ状態にとどまってしまうのです。

では、ここからはそんな器質性EDの具体的な原因についてまとめていきましょう。

たとえば、糖尿病などの生活習慣病は器質性EDを引き起こす代表的な病気であるといわれています。

糖尿病になる=血糖値が高くなると、血管の中でも特に毛細血管がダメージを受けることになります。毛細血管の機能が低下し、血流が損なわれ、勃起能力が下がってしまうわけです。また、血糖値が高まると男性器周辺の神経にも悪影響が及びます。

脳と男性器をつなぐ神経が損なわれてしまうせいで「性的興奮」「勃起の指令」がうまくやり取りできず、性的刺激を受けてもイマイチ気分が乗らなかったり、興奮しているのに勃起できなかったりするわけです。

あるいは、年齢を重ねることによって動脈硬化が起こることにより、器質性EDがもたらされるという説もあります。

動脈硬化とは、動脈が狭くなったり、血栓ができて詰まってしまったりする状態のこと。血管が老化することでこのような現象が引き起こされるとされています。

下半身で動脈硬化が起こると血液の流れが悪くなるので、当然ながら男性器に流れ込む血液の量が足りず、勃起が不完全になってしまうということになります。

このようにして起こるのが、器質性EDなのです。

薬剤によるED

ある病気を治療しようと思って服用した薬が、別の病気の原因になってしまう、というケースは少なくありません。

ここで取り上げる「薬剤によるED」もそのようなケースのひとつといえるでしょう。

たとえば、心の病気を治療するための抗うつ剤や精神安定剤。特に、神経伝達物質のセロトニン濃度を高める働きがある薬剤はEDを引き起こす可能性があります。

神経伝達物質のセロトニン量が増加すると、落ち込んだ心が改善してうつ病などの心の病気が改善されます。しかしその一方で、セロトニンが増加すると性機能を促進させるドーパミンなどの神経伝達物質の働きが低下してしまうことになります。

その結果、性機能が低下してEDになってしまう可能性があるわけです。

また、降圧剤や抗てんかん薬、抗潰瘍薬なども、それぞれの作用機序(メカニズム)でEDを引き起こす可能性があるとされています。

さまざまな薬が「薬剤性ED」を引き起こす可能性を秘めていると考えられているので、何かの薬を飲む必要があるときは事前に確認しましょう。

icon